ただのしがない看護師の世迷言

都内大学病院に勤務している救命看護師が勝手に発します。学んだことのアウトプットや疑問のなげかけ、論文の紹介などしようと思います。もちろん自分の考えや知識が間違っていることもありますし、論文の紹介などは誤訳・意訳もあると思います。著者の原意を損なっていることもあるかもしれないので、鵜呑みにせずに原文を必ず参照し、間違いがある場合はご指摘いただくとありがたいです。なお、抄録内容の著作権については、当然、当該英語論文の著作者に帰属します。どうぞよろしくお願いします。

【外傷】切迫するDと気道確保

お久しぶりです。

お久しぶりすぎですね、3週間も空いてしまいました。

最近は自身が進めている研究やらで少し忙しかったです(言い訳)。。。

読者もあまりいないしなー、と思いつつたまに見てくれる人がいると嬉しいです、ほんと。

 

ということで、ブログ更新頑張ります!

いつかいろんな看護師たちから需要がでると嬉しいなぁ。

 

今回は頭部外傷シリーズで、タイトルにある通り切迫するDと気道確保についてお話ししようと思います。

 

切迫するD(Disfunction of central nervous system:中枢神経系障害)とは 、外傷診療において

  1. 意識レベルGCS8点以下
  2. 経過中に意識レベルGCS2点以下の低下
  3. 脳ヘルニア徴候(瞳孔不同片麻痺・高血圧を伴う徐脈)を伴う意識障害

のことを指します。

これらの場合は、頭蓋内に急性病変があるかもしれない!

ということを積極的に疑います。

普通、外傷診療ではPrimary Survey(一次査定)→Secondary Survey(二次査定)の順で進めていきます。

  • Primary Surveyの目的は「ABCの安定化」
  • Secondary Surveyの目的は「治療が必要な外傷の検索」

Secondary SurveyはABCが安定しなければ行うことはありません。Secondary Surveyに移行したときは、頭の先から足の先を診察し、病歴や受傷機転を聴取します。

切迫するDがあればSecondary Surveyでは最優先で頭部CTを行います。

 

頭部CTにて粗大な出血性病変は簡単に見つけることができます。それにより治療優先度が変わってきます。

また、切迫するDがあるときは確実な気道確保を行います(大抵Primary SurveyのAの異常として認知されますが)。気管挿管を行います。

第一優先は経口挿管ですので、鎮痛薬や筋弛緩薬鎮静薬を使用します。看護師は特に、薬剤使用前の意識レベルや神経学的所見の評価を行うと、これからの治療に良い影響があるかもしれません。

 

頭部外傷での気管挿管はRSI(Rapid Sequence Intubation:迅速気管挿管)を選択するようですが、それについてはまた今度詳しく説明したいと思います。

 

今回は薄い内容で申し訳ないです。

またたくさん更新していく予定なので応援よろしくお願いします。

では。また。

 

 

(引用・参考元)

 

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